「関西ゴー宣道場」は楽しかった。大成功だった。
高山佳奈子教授とは法務委員会でのひそひそ話しか
してなかったので、もう一度会って話してみたかった。
なんだか妙に面白い人だった。
『東大一直線』を読んで東京大学に入った人は、当時
多くて、ミュージシャンの小沢健二氏もそう言っていた。
だが高山氏の場合、小学生の低学年で読んでいたらしく、
その『東大一直線』が上品な漫画だと思っていたという
話には仰天した。
控室でわしが「高山さんって変な人ですよね?」と聞い
たら、「うん」と間髪入れず応えてくれた。
わしの推測が即証明された瞬間だった。
やっぱり変な人なんだ。
なにしろ刑法学者だから、ものすごく硬い話するのかと
思っていたが、「ゴー宣道場」での発言は、一般庶民でも
分かりやすく、押しつけがましくなく、柔和な話し方で、
なおかつ的確だったので、それも感心した。
道場終了後、アンケート用紙を熱心に読んでいる姿も
印象に残った。
さらに驚いたのは、山尾志桜里氏をガードして送る際、
高山氏は次の用事があるのに立ち去らず、なかなか
来ないタクシーをつかまえるために、ずっと我々と一緒に
協力してくれたのだ。
「先に帰ってもいいですよ」と言ったのに、山尾氏を
タクシーに乗せるまで、一緒にいてくれた。
その優しい人柄に、わしは感心した。
師範たちも、設営隊の人たちも、みんな高山さんが
気に入ったようなので、また、ぜひ参加してもらいたい。
わし自身も、もっと刑法のことを教えてもらいたい。
高山佳奈子さん、ありがとう。また出てください。